ルイス・ボンファに関して調べるうちに、色々なことがわかってきたが、とても覚えきれないので、ここにメモとして残すことにする。

• 本名はルイス・フロリアーノ(Floriano)・ボンファ。1922年10月17日生まれ、2001年1月12日死去。
• ジョアン・ジルベルト作曲の"Um Abraço no Bonfá"の元ネタは、ボンファ/ジョビン共作の"O Barbinha Branca"である。なお"O Barbinha Branca"は"luiz bonfá (Continental LPP-21)"あるいは"Luiz Bonfá e as raízes da Bossa"で聴くことができる。
• アントニオ・カルロス・ジョビン作曲の"O Grande Amor"の元ネタは、ボンファの"Rancho de Orfeu"である。ただしこの事実は、それぞれ初録音("A VOZ E O VIOLÃO" (Odeon MOFB 3144)の"Rancho de Orfeu"と"MÁRIO REIS CANTA SUAS CRIAÇOES EM HI-FI" (Odeon MOFB 3177)の"O Grande Amor")を聴き比べないと理解しづらい。
• "o violao de Luiz BONFA"を含むCook Recordsの原盤権は、現在はSmithsonian Institutionに移っている。なお、Smithsonianはこのマスターテープを元に"SOLO IN RIO 1959"を2005年に発表している。
• "BRAZILIANA"や"THE BRAZILIAN SCENE"はレーベル上はPhilipsだが、原盤権はMercuryが有していた。したがって、現在の原盤権はVerve/Universal Musicに移っているはずである。
• 読売テレビ(大阪10ch)の天気予報(以前は玉姫殿の提供だった)のBGMとして知られている曲は、"THE BRAZILIAN SCENE"収録の"I Can't Give You Anything But Love, Baby"(捧ぐるは愛のみ)である。ただし現在は、この天気予報は放送されていないようである。
• "THE BRAZILIAN SCENE"ガラミのMercury/Philips録音において、少なくとも以下の3曲が未発表のままになっているようである。
  • "Little House" (1966年1月録音、マスターNo.1-37800)
  • "From Rio with Love" (1966年1月録音、マスターNo.2-37846)
  • "Malaguena" (1966年3月録音、マスターNo.2-37937)
• ボンファが関わった映画やテレビドラマのうち、邦題がついているのは以下の通り。
  • Orfeu Negro → 黒いオルフェ
  • Os Cafajestes → 明日なき世代
  • Pour un Amour Lointain → はるかなる愛のかなたに
  • Live a Little, Love a Little → バギー万才!!
  • It Takes a Thief - Guess Who's Coming to Rio? → スパイのライセンス - ステキなリオの泥棒野郎
  • How to Steal an Airplane → ジェット機奪回指令
  • River of Mystery → 怒りの爆破
  • Prisoner of Rio → リオの逃亡者
  • The Pallbearer → ハッピィブルー
• 1961年の映画"Sócio de Alcova"(米題"Carnival of Crime")のアメリカでの配給権は、現在もCrown International Picturesが保有している。
• "¡amor!"収録の"Nelly"は、ボンファの最初の奥さんの名である。
• "THE BONFÁ MAGIC"収録の"Ruth's Waltz"のRuthは、ボンファの最後の奥さんの名である。

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