品詞分類(2012.4.20)
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質問・要望はこちらまで> 山崎直樹(ymzknk_at_kansai-u.ac.jp)
N
名詞
代名詞
数詞
V
動詞
前置詞
形容詞
副詞
助動詞
P
助詞
感嘆詞
N
名詞
(途中)
主体
人
孔子(人名)
襄公(人名)
人
児(「こども」)
関係
先(「祖先」)
父、母、女(「むすめ」)
嗣子
後(「末裔」)
祖
役割
公
士、大夫
聖人、達者
史、吏、司職、司空
制度
魯、宋(国名、行為の主体となりうるので)
動物
畜
譲渡不可能物
身体
首
口
属性
字(「あざな」)、 姓
固定物
地名
(村などの名前、国の名前は別項目)
建造物
墓
巷
墻(「かき」)
関係
東西南北
可搬
糧食
俎豆
粥
道具
乗り物
伝達
命(「命令」)
制度
場
世
儀礼
礼
外観
人
容
数量
φ
料量
時
φ
年
歳
代名詞
(済)
人称
起格
例: 吾
例: 女(「なんじ」の場合)、汝
例: 其
止格
例: 我
例: 爾
例: 之(「これ」「これを」の場合)
指示
φ
例: 彼、此、斯
疑問
φ
例: 誰(「だれ」)
例: 何(「ナニ」「ナニヲ」「ナニヲカ」などの場合。「ナンゾ」は"V,
副詞
, 疑問")
例: 孰(「タレ」と読む時)
数詞
(済)
基数
φ
例: 一、二、三、四、五、六、七、八、九
桁数
φ
例: 十、百、千、万、億
V
動詞
(途中)
盛衰
生物
生(「生む」)
病(「病む」)
死(「しぬ」)
卒(「しゅっす」)
長(「長じる」)
蕃息
制度
滅(「ほろぶ」)
有(「たもつ」)
描写
態度
恭(「うやうやしい」)
平(「公平」)
善
量
少(わかい)
長(ながい)
境遇
貧(「貧しい」)
賤(「いやしい」)
困(「苦しむ」)
行為
役割
当(「あたる」)
立(「立つ」)
為(「なる」)
飲食
餬(「のりする」)
姿勢
俯(「ふす」)
得失
嗣(「つぐ」)
譲(「ゆずる」)
得(「得る」)
移動
往(「往く」)
退(「退く」)
走(「はしる」)
去(「去」)
反(「かえる」)
設置
陳(「ならべる」)
設(「もうける」)
合(「あわせる」)
動作
戲(「あそぶ」)
循(「したがう」)
愼(「つつしむ」)
儀礼
葬(「ほうむる」)
殯(「かりもがりする」)
饗(「饗する」)
伝達
禱(「いのる」)
名(「名付ける」)
曰(「曰く」)
云(「いう」)
誨(「おしえる」)
誡(「いましめる」)
聞(「聞く」)
学(「まなぶ」)
態度
異(「異とする」)
疑(「うたがう」)
侮(「あなどる」)
好(「このむ」)
諱(「いむ」)
交流
野合(「やごうする」)
與(「あずかる」)
絀(「しりぞける」)
佐(「たすける」)
師(「師とする」)
代(「代わる」)
斥(「しりぞける」)
逐(「おう」)
待(「待遇する」)
前置詞
(済)
基盤
φ
例: 於、于(おいて)
経由
φ
例: 自、従(〜より)
関係
φ
例: 対(〜にたいし)
例: 与(〜とともに)
源泉
φ
例: 為(〜がために)
例: 因、由(〜によりて)
例: 以(〜をもって)
形容詞→動詞に合流
副詞
(済)
程度
極度
例: 極(きわめて)
例: 絕、甚、孔、太(はなはだ)
例: 最(もっとも)
例: 頗(すこぶる)
例: 殊(ことに)
例: 良(まことに)
軽度
例: 少(すこし)
例: 稍(やや)
例: 略(ほぼ)
例: 微(わずかに)
やや高度
例: 益、滋(ますます)
例: 愈、弥(もっとも)
例: 尤(いよいよ)
例: 更(さらに)
範囲
総括
例: 皆、咸(みな)
例: 悉、尽、畢(ことごとく)
例: 具、備(つぶさに)
例: 挙(こぞりて)
限定
例: 唯、但、徒、特、止、第(ただ…のみ)
例: 独(ひとり…のみ)
例: 僅、纔(わずかに…のみ)
共同
例: 俱、同、共(ともに)
例: 互(たがいに)
例: 交(こもごも)
例: 相(あい)
時相
完了
例: 已、既、業(すでに)
過去
例: 嘗、曾(かつて)
例: 向、曩(さきに)
現在
例: 方、正(まさに)
将来
例: 將、且(まさに)
例: 行(ゆくゆく)
例: 垂(なんなんとす)
例: 欲(〜とほっす)
終局
例: 終、卒、竟(ついに)
緊接
例: 俄、遽、尋(にわかに)
例: 立(たちどころに)
例: 即(すなわち)
恒常
例: 恒、常、雅(つねに)
例: 素(もとより)
例: 久、長(ひさしく)
変化
例: 稍、漸(ようやく)
例: 徐(おもむろに)
頻度
重複
例: 復、又、亦(また)
例: 更(さらに)
頻繁
例: 数、屢、亟(しばしば)
例: 頻(しきりに)
否定
無界
例: 不、弗(〜ず)
体言否定
例: 非(〜にあらず)
有界
例: 未(いまだ〜ず)
禁止
例: 莫、勿、毋、無(「〜なかれ」と読む場合)
判断
確定
例: 必、定(かならず)
例: 誠、実、信、良(まことに)
例: 固(もとより)
推定
殆、庶幾(ほとんど)
或(あるいは)
疑問
反語
例: 豈(あに)
例: 豈其(あにそれ)
原因
例: 何、曷、胡、奚、庸、詎、寧(「ナンゾ」と読む場合)
所在
安、悪、焉、烏(「いずくに」「いずくにか」「いずくんぞ」と読む場合)
助動詞
(済)
可能
φ
例: 可(「べし」)、可以
例: 能(「よく〜」「〜あたわず」)
例: 得(「〜するをう」)、得以
例: 足(「〜するに足る」)、足以
必要
φ
例: 宜(「よろしく〜べし」)
例: 応(「まさに〜べし」)
例: 当(「まさに〜べし」)
例: 須(「すべからく〜べし)
例: 合(「まさに〜べし」)
願望
φ
例: 欲(「〜せんと欲す」)
例: 願(「願わくは〜/〜するを願う」)
例: 肯(「あえて〜」)
例: 敢(「あえて〜」)
受動
φ
例: 見(「〜らる)
例: 被(「〜らる」)
P
助詞
(済)
提示
φ
例: 者
接続
φ
例: 之(范武子之徳/「范武子の徳」などというように名詞を修飾する時)
例: 之(忘越王之殺父/「越王が父を殺したのを忘れる」のように、埋め込まれた節の主語を示す時)
φ
例: 所
句末
φ
例: 也、矣、焉、乎、也、哉、歟
例: 已(「すでに」ではなく、文末にあって「〜のみ」という意味の場合)
例: 耳(「みみ」ではなく、文末にあって「〜のみ」という意味の場合)
例: 爾(「なんぢ」ではなく、文末にあって「〜のみ」という意味の場合)
例: 邪(「よこしま」ではなく、文末にある場合)
句頭
φ
例: 夫(「おっと」ではなく、文頭にあって独立している場合)
例: 蓋(「ふた」ではなく、文頭にある「けだし〜」の場合)
感嘆詞
(済)
φ
φ
例: 嗚呼(ああ)、噫(ああ)