「magit」の設定と使用

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概説

Emacsの中でバージョン管理システム 「git」 を操作するに複数の道具が 有りますが、ここで 「magit」 を使用します。 magit は既存の Emacs には付属していませんので、 ELPA package (Emacs用のパッケージ)としてインストール します。

手順としてはパッケージのリストから magit を選択してインストールし ます。しかし、 magit が配布されているリポジトリの宛先は既存の Emacsには登録されていない。 その為に先ず宛先を登録します。 しかし、 宛先を登録する前に、一度パッケージのリストを表示する必要があります。 詳細の手順は以下で紹介します。

初期設定

  • メニューから "Options" -> "Manage Emacs Packages"をクリックします(Figure 1)

option-manage-emacs-packages.png

Figure 1: "Manage Emacs Packages"をクリック

  • => パッケージのリストが表示されます (Figure 2)

package-list.png

Figure 2: パッケージのリスト

  • ここでメニューから "Options" -> "Customize Emacs" -> "Specific Option"をクリックします(Figure 3)

specific-option.png

Figure 3:  

  • ミニバッファーに "Customize variable: " の後に "package-archives"入力して -> enterを押します (Figure 4,5)

customize-variable--package-archives.png

Figure 4:  

customize-package-archives.png

Figure 5:  

  • "INS"をクリックします、そうして以下の情報を入力します -> Figure 6
Archive name: marmalade
URL or directory name: http://marmalade-repo.org/packages/

enter-marmalade-url.png

Figure 6:  

  • 設定を実行してかつ将来にも有効します: STATE を押して、 "Save for Future Sessions"をクリックします(Figure 7)

save-for-future-sessions.png

Figure 7:  

  • これでもう一度"Options" -> "Manage Emacs Packages" (Figure 2)でパッケージリストを表示します。今回 magit のパッケージがあります(Figure 8)。

magit-package.png

Figure 8:  

  • カーソルを magit の上に移動して、"i"とその後"x"を押します。ミニ バッファーに "Install package 'magit'? (yes or no)" の後に "yes" -> enter (Figure 9)。

magit-selected.png

Figure 9:  

  • これでリポジトリから magit のパッケージを取って、インストールし ます。Figure 10のような画面が出ましたらインストールが成功して、 magit は使用可能になりました。

magit-installed.png

Figure 10:  

magitの使用

既存のテクスト・リポジトリを管理する

漢籍リポからダウンロードされて、既存のテキスト・リポジトリ(つまり画 面ほ下の部分に"git-"を含む文字列が表示されている場合)で magit を起動 するに"M-x magit-status"を使います。そのために「command」キー(Macの場合)、 「alt」キー (Windows) + "x"を入力して、それから"magit-status"->enterを 入れます。 (Figure 11)

magit-status.png

Figure 11:  

新しいテキスト・リポジトリを作成する

漢籍リポジトリ未登録のテキストを扱う場合は先ずバージョン管理システム で管理する準備作業が必要。これは"M-x magit-init"のコマンドで行います。 それでテキストファイルを登録することは可能になりました。

バージョン(branch)の管理

magit-status を実行しますとリポジトリの「現状」を解る画面が表示さ れます。Figure 12には一つの例が有ります、ここでは以下の情報が見えます:

  • 「Remote」はサーバー上のバージョンと位置情報、この場合はバージョンは master です。
  • 「Local」はユーザー側の現状情報です、ここではユーザー側も master のバージョンです。
  • 「Head」は最新に登録した変更の整理番号と説明。

magit-status-view.png

Figure 12:  

メニューの"Magit"からだいたいの操作が出来ます。

バージョンマネージャー へいきます(b v)

ここで"b"を押すとサブメニューがでます(Figure 13)、幾つかの選択筋があります:

  • "v" でバージョンマネージャーへいきます。
  • "c" で直接新しいバージョンを作成することができます。
  • "b" で他のバージョンを表示します。

magit-branch-manager.png

Figure 13:  

バージョンマネージャー (Branch manager)

Figure 14にバージョンマネージャーの画面の例が表示されています。ユー ザー側の情報はstatusと同じ"Local"で表示されます。しかし、サーバーは 複数に有り得るため略号を付けて表示されています、この場合は origin です。ローカルのバージョンは"master"、その後に [@ origin] でサーバーへのリンクが有ります。

branch-manager-display.png

Figure 14:  

別のサーバーのバージョンをダウンロードするためには先ずサーバの略号 と宛先を登録します: "a"をおして、略号とURLを入力します(Figure 14, 15)。

magit-add-remote.png

Figure 15: この處に"chris"を入れました

magit-add-remote-url.png

Figure 16:  

Figure 17のように、もう一つのサーバー(remote)が追加されています。

magit-two-remotes.png

Figure 17:  

次は"chris"の方からWYGのバージョンをダウンロードします。カーソルをFigure 17の状態で"b"を二回押すとFigure 18のように、違うバージョンへ行けます。

switch-to-remote.png

Figure 18:  

このところで"enter"押すと次はFigure 19のような問いが来ます:"Create local tracking branch for WYG? (yes/no)" ここで"yes"入れるとサーボーの バージョンとlocalのバージョンはリンクさせます(リンクなければ後に同期で きません)。

local-tracking-branch.png

Figure 19:  

ローカルのバージョンにも名前を付けますが、デフォルトはリモートの略号+バー ジョン名、それ"enter"で設定せきます(Figure 20)。

name-for-local-branch.png

Figure 20:  

で、最終的に"chris"のバージョンに変更しました:

switched-to-local-branch.png

Figure 21:  

Author: Christian Wittern

Created: 2014-01-27 Mon 21:20

Emacs 24.3.1 (Org mode 8.2.5a)

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